外国人介護士との言葉の壁について

現在、日本の人口の1/4を65歳以上が占めており、高齢化が進んでいます。

介護の現場では常に人が足りず、外国人技能実習生の中でも介護は最も求められる職種の1つです。外国人介護士が増える一方で問題なのは、コミュニケーションに関することです。

現在、外国人介護士がいる介護施設での問題点をアンケートにとったところ、協調性やコミュニケーションについてが上位を占めました。日本独自の文化は海外では理解できない所もあり、実習生は時間をかけて現場でそれを学ぶ事が多いです。技術や医療知識は現地で学べても文化、特に日本人との付き合い方は海外の技能実習生を送り出す機関にとっては常に問題となっています。

一緒に働く側としては、「理解できない」「言葉が通じない」と感じることは多いかもしれません。しかし、この問題を解決し、外国人介護士に戦力となってもらうには周りの協力が必要不可欠です。特に同僚の立場として接する方は、次のいくつかのポイントに注意するだけで、関係がスムーズに築けます。

1つは「は」「いいえ」をはっきりと示すことです。海外の中には「言われない事は自分で判断してする」と教えている国があります。「相手に確認をする」という基本的なことは日本の文化です。普段よりもはっきりといい、わるいの区別をつけることが重要です。

もう1つは、繰り返す事です。返事は「はい」という言葉だとわかっていても、何が理解できているか自分の言葉で話せなければ意味がありません。聞いた事を自分の言葉でアウトプットしてもらうことによって、理解度もチェックできますし、本人の語学向上につながります。